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Playback2013 Review
2013/12/31(Tue)
(年内、トップに掲載します)


今年で7回目となりました、「その年聴いて『うわあと思った』曲を集めCDにレーザーで焼き付ける」作業、性懲りもなく今年もやりました。正直、分母というか、聴く総曲数が以前に比べかなり減ってて、毎年、もうやめようかなと思うのですが、そのくせ毎年、「こ!この曲はみんなに聴いてほしいなあ!」と震える曲が必ず出てくるのもまた事実であり。まあできるところまで続けてみたいと思います。

それでは簡単にレビューを。



1.林家染丸社中 「だんじり 二上がり」

上方寄席囃子 出囃子大全集_R

今年の1月から、学生時代やっていた落語を約20年振りに再始動させ、社会人落語によちよちと、つかまり立ちで参加し始めました。くわしくは拙ブログ「まんこわと私」にて。使わせてもらっている出囃子の「だんじり」を、オープニングで象徴的に。ちなみに「二上がり」てのは、三味線の調弦の一種で「派手、陽気、田舎風といった気分を表すのに適している」そうであります。オウイエー。派手に陽気に始めようぜ。


2.きゃりーぱみゅぱみゅ 「にんじゃりばんばん」

にんじゃりばんばん - Single_R

当代随一のポップアイコンのきゃりー+ガイジンが大好きなNINJA。この2つが、オリエンタル風味な中野ヤスタカチューンで組み合わされて悪い結果になるはずない。日本に残った数少ない輸出コンテンツ「kawaii」を最高の組み合わせでパッケージした、ワーナー・ミュージックの世界戦略ナンバー。


3.クリープハイプ 「社会の窓」

吹き零れる程のI、哀、愛 1_R

国内ロックバンドでは最注目株のクリープハイプ。神経細胞が剥き出しになったかのような繊細さから生まれた、自虐と気付きに満ちた攻撃的な歌詞とハイトーンボーカルが聴くものに突き刺さる。あ、個人的な話で恐縮ですがこの曲、10月の「社会人落語日本一決定戦」出場の時の個人的なテーマ曲でした。この曲ヘッドホンで聴いて毎日震えたり飛び出したりしてました。「…余計な御世話だよ」に連なる歌詞の部分は、21世紀の最新型の言い立て(立て弁)であるとも言えるソリッドさ。この曲は是非歌詞を見ながら聴いて欲しい。


4.大橋トリオ 「ラブリー」

fake book III_R

大橋トリオはカバーアルバムを何枚か出していて、どれもこれも秀逸なのだが、特に好きな小沢健二の「ラブリー」のカバーを。いまいち実力のないミュージシャンがヒット曲のボサノバカバーをやってお茶濁すのとは一線を画するクオリティ。こんなん部屋でかかってたらもう、カラダでも連帯保証人のハンコでも、何でも許しそうになりますな。


5.ねごと 「sharp # (tofubeats remix)」

University of Remix_R

この曲はソニーのヘッドホンのCMで使われてて、リミックス前の曲のいいところ(キュッと切ないところと疾走感)をうまく増幅してるなあと感心した。tofubeatsさんはほんとスゴイ奴だと思う。オノマトペ以下の短さに分割・再構築されたイントロを最初聞いたときは、てっきりCDプレイヤーがぶっ壊れたのかと思ったけど。


6.Rianna  「Take A Bow」

Whats Up_ RB Greatest Hits! III -For Cryin- [Disc 1]_R

車で出張時、サービスエリアで缶コーヒーを飲んでいたら、たまたまFMでかかり、あまりのハイファイ感と鬼ボーカルに感電、すぐさまshazamで曲名をキャッチした曲。毎度思うが洋楽と邦楽の録音クオリティは差が開くばかりである。センスの問題ではなく、予算の差である事は、今年著者の病気のニュースと相まってネットで話題となった、佐久間正英氏のブログを是非一読頂きたい(本件のニュースソースは同僚のI氏です。いつも情報ありがとう)。



7.岡村靖幸 「BU-SHAKA LOOP Full Ver.」

あの「岡村ちゃん」である。氏のHPで動画が見れるので是非見て欲しい。なんちゅうかもう、この人は才能のカタマリなんであるが、うまくアウトプットできなくて何回もシャブで御用になってるところも含め、常人離れしてるところがもう愛さずにいられない。この曲、歌詞にまったく意味がないのだが、リズム感と音感だけで4分間のループを聴かせる。打ち込みとボーカルだけなのが却って生々しい。HPから曲がフリーダウンロードできます。


8.AKB48 「恋するフォーチュンクッキー」

恋するフォーチュンクッキー [Type A] 1_R

秋元康は稀代の女衒である。うら若い女子を競わせ、馬鹿な男たちから金を根こそぎ巻き上げる。でもこの曲のように「未来はそんなに悪くないよ」とか、疲れてるときにグラッとくる歌詞がちりばめられた、全方位かつ最大公約数狙いの佳曲もあり、ますますもって油断が出来ない。いろんな企業の人がこの曲で踊る映像がYoutubeで見られるが、それがまた良くて、サマンサタバサ版はある意味、AVよりエロい…のはまあ置いといて、人生捨てたもんじゃないよね、の歌詞にイージーにシンクロし、涙すらしてしまう。ベタはここまで徹底的にやってこそ意味があるのだと思い知らされる。こうやって日本は引き続き、デブの黒渕メガネのおっさんの手中に落ちたままなのである。


9.踊ろうマチルダ 「箒川を渡って」

箒川を渡って_R

バンドネオン一丁で歌うこの曲の、スモーキーなボーカルに心を鷲掴みにされる。「もううんざりしたのさ この土地には」と歌うのとは裏腹に、この曲の根底に流れるのは強烈な郷愁である。紅白歌合戦で披露して多くの日本人が涙するのは「あまちゃんのテーマ」ではなく、この曲だと信じて疑わない。音源が無いのでyoutubeからリッピングした(のですが、良く調べたらitunesから買えるようになってた)TVドラマ「とんび」エンディング。


10. T字路s 「これさえあれば」

これさえあれば_R

大阪・池田の大会後、この曲をTwitterから皆さんに紹介し、「泣けた」と多くの賛同を頂いた。「これさえあれば」と思えるものがあれば人間やっていける。今年、落語を再びやり始めて大会にも出れて、この曲がホントに胸に響きます。ぜひ多くの人に聴いてほしい佳曲。海外メディアが 「彼女の驚くべき声は生まれ持ったものなのか、それとも200ガロンのウイスキーを飲み2000ケースのタバコを吸ったのか」と評したブルーズで、今年の幕を引こう。

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playback2012 review
2012/12/31(Mon)
(このエントリーは年内、トップに掲載します)

今年もその年聞いて「うわあ」と思った曲を拾い集め、円盤に焼き付けました。
聴いていただけたら幸いです。会社の人には定時後配ります。遠方の方は23日発送します。
菊名関連の方には明日手渡し致します。
「俺も聴いたるから持ってこいや」て方、ご連絡ください。若干余分作ってあります。
それではレビューを。




1.ラップ~月経前症候群ヴァージョン~ 日本マドンナ

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プレイバック2012のオープニング・アクト。茶の間のテレビで突然、セックスシーンが始まったときのような気まずさを聴いている人間に覚えさせるが、ドラムとボーカルだけの構成で、原始人のようなエネルギーを放射する。いまや、女性の生理位からしか、エネルギーを感じることができないこっちが麻痺してるのか?あわててステレオの音量を下げずに聴いて頂きたい、あっと言う間に終わるから。たいまつの明かりとドラムセットだけで演奏しているイメージ。



2.プラネットマジック N’夙川BOYS

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2011年メジャーデビューした、このN’夙川BOYSが、日本が世界に誇るポップ・アイコンだと信じて疑いません。ポップでハッピーでペラッペラで、ちょっと切なくてかなりバカで。曲ごとに担当楽器を取り替える軽さ、なにより楽曲がキラキラしてて、音楽をやる楽しさに満ちている。タイコ叩いたら音が出た。ギターかき鳴らしたら音が出た。何だこのケーブル、え?つなぐの?わっデカい音が出たぞ。オーイエー、俺たちバンドを始めたんだ。歌詞も訳わからんけどいい感じになってきた。ちょっと聴いてよ、1,2,3,4!そんな感じで楽しんでほしい。2011年のメジャーデビューミニアルバム「PLANET MAGIC」に収録。佐久間正英プロデュース(!)。



3.I Wanna Be A Rock Star 七尾旅人

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いつの世にも、吟遊詩人みたいな人種が一定数存在する。生産性はおそろしく低いが、ギターをつまびき歌を歌わせたら、人の心を捉えて話さない。この七尾旅人もそのひとり。まず名前からして旅人、昔から旅人なんて、ろくでなしの代名詞だ。この曲もアイワナビーアロックスター、私はロックスターになりたいです。ええ年こいて何を言うているのか。歌いだしはこうだ。「会社に辞表を叩きつけ 女の格好で帰宅して・・・」タビトくん。ちょっとそこに座りなさい。どうしてアンタはいつまでもそうなの。小一時間説教してやりたくなるが、聴いてるうちに、そうだよな、ロックスターかっこいいよな、俺もロックスターになりてえよ、と世界に浸ってしまう。全くとんでもない野郎である。そして腹の立つことに、この手の男が、女にモテる。これはもう紀元前から動かしがたい事実である。



4.愛の標識 クリープハイプ

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クリープハイプを聴いていると、まず、早く声変わりしろよと思う。なよなよしていてちょっと頼りないけど、明治の文士みたいな内省的な歌詞も書けるなかなか面白い人物である。草食系的な儚さとロックンロールの疾走感がギリギリのところで両立している、まあ言うならば、2012年のサブカル寄りのロックリスナーが好んで聴くタイプのバンドである。だから大好きです、クリープハイプ。そのうち才能が枯渇してヤクに手を出しそうなタイプなんで、少し将来が心配だが、そののた打ち回る様がいち音楽ファンとしてはたまりません。早く煮詰まってほしいと思います。2012年のデビューアルバム「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」に収録。



5.Basuku 李博士(イ・パクサ)

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過去の政治家があえてあいまいなままにしていた尖閣、竹島の諸問題。所詮、陣取り合戦なのでエゴむき出しになるのは当たり前なんだけれども、嘘や詭弁を弄してそれを全力で正当化しようとする、なんてひどい国だ。私も中国韓国に対してかなりムカついたし今でも日本の領土だと信じて疑わないが、それはそれとして、歴史的に見てスペインもポルトガルもアメリカもロシアも中東も、そして日本も過去、似たり寄ったりのえげつないことをあちこちでやっている訳で、被害者ヅラの及び腰でコトにあたるのはやめ、正面切って諸外国に抗して行かねばならんと思う。
件の韓国は、保護政策と財閥集中の経済施策で金融危機から見事再生し、いまやアジアの大国だが、文化面でも積極的に国策でK-POPを輸出、結果として大もうけ。ただしかし、やっぱ西洋を横にらみにした付け焼刃文化でいまひとつ面白みが無い。僕も少女時代のデビュー時はときめいたがもう飽きた。やっぱり韓国オリジナルのポンチャックが面白い。ポンチャックは安物のシンセサイザー一丁でヒット曲のメドレーを歌いまくる韓国独自の文化で、今では韓国でもそうとうダサい代物として扱われてるようだが、第一人者のイ・パクサの放つエネルギーはオリジナリティーにあふれている。もっとポンチャック輸出すりゃええのに。原曲は日本のアレ。ファンらしい嫁牌歩さんが狂喜するのか髪をかきむしるのか、楽しみではある。



6.つけまつける きゃりーぱみゅぱみゅ

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斜陽国ニッポンの残り少ない輸出コンテンツ、kawaii。最右翼にのし上がったきゃりーぱみゅぱみゅの今年のヒット曲は、当代随一のサウンドメーカー、中野ヤスタカプロデュースだけあって、極上のポップチューンに仕上がってます。ヘッドホンとかステレオでちゃんと聴くと、音が相当分厚く立体的で、これでもかというくらいきらびやか。「同じ空がどう見えるかは 心の覚悟しだいだから」ってなドキリとする歌詞もちりばめられており、聴いててええ具合に振り回される。
それにしても今回、イ・パクサときゃりーぱみゅぱみゅを並べてみたが、曲の切り替わりのところが面白いです。まるでテポドンの発射スイッチを押したら、なぜか日本の最新のアトラクション施設がフル電飾でぐるぐる動き出したみたいな錯覚。半島の皆さん、すみません。



7.ファイト! 竹原ピストル

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竹原ピストルとの出会いは、ダウンタウン松本仁志監督作の映画「さや侍」。記者会見で松本が、「(竹原のような)才能のある人間が認められないと・・・」と珍しく言葉を詰まらせる場面を、偶然Youtubeで見たのがきっかけ。オリジナル作も素晴らしいが、この中島みゆきの名曲のカバーがすさまじく良い。1小節づつ切り取って綴っていく様々な凄まじき人生、そして川を遡る魚になぞらえ、全ての頑張っている人に捧げられる「ファイト!」のエール。通奏低音としての疲労感、そして其処から立ち上がるためのエネルギーの放射。世界が明るく楽しいだけだったら、きっとこの世に「歌」なんて必要なかっただろう。



8.満月に吠えろ チャットモンチー

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チャットモンチーは昔からファンで、橋本のボーカルと女性特有の繊細な歌詞、それに反して歪みまくったテレキャスターのサウンド、そしてけして上手じゃないんだけど妙に生々しくてエモーショナルな高橋のドラムプレイが大好きだった。「親知らず」で何度泣いたことだろう。そんなこんなでチャットモンチーは、僕のモストフェイバリットミュージシャンのひとつだったのだが、なんと2011年にドラムの高橋が脱退してしまった。ただでさえここ数年はぱっとしない作品が続いていて心配していた矢先のことだった。薄情にも僕はその時、チャットモンチーはもうダメだと思った。橋本の心まで折れてしまうんじゃないかと思ったのだ。ところがそんな心配は杞憂だった。なんとベースの福岡がドラムに転向。2ピースバンドとして甦ったのだ。数年ぶりのこのシングル「満月に吠えろ」では、何より、一時期元気が無かった橋本のボーカルに力がみなぎっている。修羅場を乗り越えた人間は力強い。「転がる石になれ」の歌詞が輝いている。



9.Freedom N’夙川BOYS

この1年そして新しい1年に思いをはせながら、夙川ボーイズに再度登場してもらおう。シンプルすぎる歌詞と演奏。それがかえって新鮮。女性ボーカル、リンダdadaのユニゾンも何げに気持ちいい。短編映画のエンドロールのように、この1年の走馬灯をぐるぐる回し、「何だって出来る気がしてる でっかいでっかい夢を見よう!」の歌詞に根拠のないエネルギーをケツからぶっ刺されて終わりとしよう。2013年もがんばろっと。

 
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まっくの「BEST HIT MUSIC 2011」
2012/01/07(Sat)
Playback2011を贈呈した、関西大学落語大学(落語研究部)の後輩、まっく
(10コ下)から、年末に彼の自薦CDをもらった。けっこう毎日聴いています。
私よりも相当広範に、様々の音源を聴き込んでおり、まったく持って敬服する。
けっこう嗜好は僕とカブるような気がするが、若干マイナー系のアイドル
に傾倒している部分に関しては、未知の領域で興味深い。

収録曲は以下。(勝手にmixiから転載。すまんまっく)


1.『5年後の世界』特撮
2.『ヒャダインのじょーじょーゆーじょー』ヒャダイン
3.『踊り子ルイーズ』川本真琴 Feat. Tiger Fake Fur
4.『ありがとうのプレゼント』有安杏果
5.『少年よ我に帰れ』やくしまるえつこメトロオーケストラ
6.『「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」』サカナクション
7.『はなさくいろは』クラムボン
8.『空が鳴っている』東京事変
9.『女々しくて』ゴールデンボンバー
10.『だってあーりんなんだもーん☆』佐々木彩夏
11.『PONPONPON』きゃりーぱみゅぱみゅ
12.『爆弾こわい』在日ファンク
13.『福笑い』高橋優
14.『サンタさん』ももいろクローバーZ
15.『やさしくなりたい』斉藤和義
16.『I love you & I need you ふくしま』猪苗代湖ズ



6.11.16.は、僕も収録候補としていた曲で、おーかぶっとるやんけ、とびっくり。

きゃりーぱみゅぱみゅを改めてオーディオで聴くと、中野ヤスタカの仕事の凄さが良く分かる。



5.やくしまるえつこ、相対性理論しか聴いたことなかったが、相変わらず糸でも引きそうなアンニュイっぷりにハマった。



7.クラムボン、「パンと蜜を召し上がれ」「サラウンド」の頃、これは確実にブレイクすんじゃないかと思ってたが、意外とマイペースな活動。相変わらず原田郁子のボーカルは唯一無二のようで嬉しかった。




14.ももいろクローバーZ、最近この曲が頭の中でずっとリフレインしてて困る。詰め込まれたアイデアをいやがらずに全力投球でこなすバネの強さは素晴らしいと思う。もうちょっと整理されたほうがキャッチーさが増すと・・・いやいや、なに次に期待してんだ俺。




とまあ、バラエティに富んでおり、たいへん楽しく聴いてます。
まっく、ありがとう。できれば毎年作ってください。来年はレビューも書いて下さい。
また、君からのサブカル関連情報は非常にありがたいです。レコメンコミックはまた読んでみます。




【おまけ】
アイドルつながりでもう一曲。反原発を扱ったがために各メディアから完全にシャットアウトされている、制服向上委員会の「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」。紅白に出た猪苗代湖ズが、生放送本番でこの曲に切り替えたら、ある意味すごくロックだったのだが。


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Playback 2011 Review
2011/12/31(Sat)
(このエントリーは年内、最上段に表示します)

こないだのエントリーで口上を申し上げました、極私的年間回顧CD「Playback2011」が
やっとこさ出来上がりました!今年の収録曲は8曲。聴いて頂ける方に差し上げてますので、お気軽に
お声かけ下さい。去年まで送ってる方には勝手に送りつけます。鍋敷にもなりますが、溶けます。

では簡単にレビューを。




1.ねごと「カロン」

カロン 1_R


2010年デビューの女子4人バンド、ねごと。チャットモンチー的なオルタナ風味付けもさることながら、この曲の白眉は、サビの「君に合えるのォォォ」の「ォォォ」の部分のラウドネスである。ここが出せるか出せないかで、凡百のギャルバンとメジャーの差が出るのだ。この勢いを今後どう持続させられるか見もの。2011年3月リリース。au「LISMO」タイアップ。




2.サカナクション「アイデンティティ」

DocumentaLy 1_R


自分にはアイデンティティが無い、そもそもアイデンティティって何だ。世界共通の若者の悩みに、真っ向から切り込む快作。サカナクション、「ナイトフィッシング」の頃に比べると、青白い文系男子的なひ弱さから脱却し、ずいぶん逞しくなった。トップランナーの気概がサウンドの隅々に及んでいて頼もしい。「『バッハの旋律を夜に聞いたせいです。』」もいい。2011年のアルバム「Documentary」に収録の3rdシングル。




3.女王蜂「デスコ」

孔雀 1_R


ロックンロールがまだ反社会的な意義を持っていた時代、ファッションはその精神性を表していた。最初はリーゼントに革ジャンで十分反抗的だったけど、グラムロックあたりから、見てくれとかパフォーマンスが、ある意味目的化してしまい、商業化とあいまってロックンロールは次第に攻撃性をスポイルされていく。日本でも、独自に各種ビジュアル系ロックが、栄枯盛衰を繰り返しながら生き続けているが、女王蜂はアングラ寄りの時代の仇花とでも言いたくなる、「歪んだ形の最新モデル」を提示してきた。「間違った未来のロック」と形容したい異形。2011年のデビューアルバム「孔雀」より。




4.Lenka「The Show」

Lenka 1_R


時々、こういう甘い砂糖菓子のようなポップスを聴きたくなります。くしくも、今冬公開の映画「マネーボール」で、ブラッド・ピット演じる主人公ビリー・ビーンの娘、ケイシーが、ギターショップではにかみながら歌うのがこの曲。
しかし釈然としないことがある。この映画は、2000~2年頃の大リーグ・アスレチックスを舞台としているのだが、この曲の収録されているlenkaのデビューアルバム「lenka」のリリースは、2008年なのである。レンカ自身、この曲はカバーなのだろうか?それとも映画はその辺の整合は無視したのだろうか?ご存知の方が居られたら教えてほしい。




5.秦基博「エイリアンズ[live]」

Documentary [Disc 2] 1_R


人は一人で生まれ、一人で死んでいく。皆、この星の片隅で生きる孤独なエイリアンなのだ。だからこそ、その死ぬまでの過程で、何かしらの温もりを求めずにはいられない。「エイリアンズ」は、そういうことを再認識させてくれる「心の沐浴」のような曲である。キリンジの名曲を秦基博がカバー。2010年のアルバム「Documentary」のおまけディスク、カバー曲集に収録。




6.Lady Gaga 「You and I (Live at Amp Radio)」

You and I (Live at Amp Radio) 1_R


今年稼ぎまくったガガ姐さん、ミュージシャンである事を、ともすると忘れてしまいそうになるが、このピアノ一丁で歌い上げる「You and I 」で、世界トップランナーの実力をうかがい知ることができる。「ベイビー死んだほうがまし、あなたとあたしじゃないなら」と言うサビを、全世界の、あらゆる「つがい」に捧げたい。
この曲は音源がyoutubeなので、音声だけ切り出し、mp3ファイルに変換して収録しました。地味に手間かけてます。そしてジャケ写真も当然ないので、来日時の姿を収録。




7.くるり「東京」

ベスト オブ くるり Tower Of Music Lover [Disc 2] 1_R


東京という街は、ものすごく人がたくさん居る割に、ものすごく淋しい街である。この雑踏が全員他人かと思うと、目眩がするほどの孤独感に苛まされる。そしてこの街が特徴的なのは、全員が全員、「ここに居たいと思って居るとは限らない」街であることである。
 くるりの「東京」は、「東京に居る自分」から、「東京に居ないあなた」へ向け歌われる曲である。そして血のにじむような思慕が内奥に隠された曲である。何でもなさそうな顔をして、この街に住む人たちは故郷、家族、恋人と必死につながりを求めながら、うまく思いを伝えられないもどかしさに発狂しそうになりながら生きているのである。
 単身赴任3年目、ふとしたことで再聴し、歌詞全センテンスにわたって自分とシンクロしてしまい、帰り道で崩れ落ちそうになった曲。それ以来、気がふれそうになりながらも聴き続けている。くるり、1998年のデビュー曲。




8.倉橋ヨエコ「今日も雨」

終楽章 コンプリート ベスト2000~2008 [Disc 2] 1_R


街にはやさしい歌やメッセージが溢れている。大丈夫、きみ一人じゃない。きずなを信じよう。しかし表面だけ優しい音楽は、結局何も癒してくれない。下手なマッサージにかかると翌日「もみ戻し」がひどいように、中途半端な励まし方をされると、余計にへこむのは自分だけではないはずだ。
その点、この「今日も雨」の覚悟の決め方はハンパではない。タイトルからして「今日『も』雨」である。オラなに泣いてんだよ、とっとと走り出せよ。誰も待ってねえけどとにかく行くんだよ。天気なんか気にしてんじゃねえよ。外どしゃ降りだよ。そんな調子で雷雨の中、新兵のケツを蹴り上げて、ハーネスの確認もしてないのにパラシュート降下させる鬼司令官のような歌詞。しかしそこには「外、豪雨。敵多数。応援、来ず。それでは出撃する」という天晴れな気概に満ちており、清清しささえ感じさせる。厳しい現実から目を背けず、すっくと立ち上がらせる効力を持つ、ヌラヌラとした外分泌にまみれた鈍器のようなこの曲は、「生きづらさ」に対する最強のプロテスト・ソングである。








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Playback2011  口上
2011/12/10(Sat)
毎年、「聞いてうわあと思った」曲を、1年かけてこつこつと集め、
「Playback20**」と銘打ったCDを作成し、
親しい方に進呈する作業を、地味に続けています。

年々、音楽に対する熱意は漸減していっているように感じますが、それでも、
ことある毎に、いろんな曲にテンション上がったり、打ちひしがれただただ涙が出たり、
またポキポキに折れた心を修復してもらったりと、音楽の神様はまだ、
自分のことを見放してないなあと時々思います。いやほんと、本当にそう思う
のです。

2005年から始め、今回で7回目ですが、けっこう、後になって聴き返すと
選曲したときの自分の想いなんかは結構鮮明に覚えていたりします。
いつまで続くか分かりませんが、出来ればずっと続けたい。これは私自身の
冥土への旅の、一里塚に他ならないような気もするのです。
「楢山節考」の、息子に背負われた老婆は、息子のために枝を手折って
道に落として行きましたが、私は誰に頼まれるでもなく、一里塚の根木に
そっとCDを落として行ってるようなもので。

誰に頼まれるでもなく、と言いましたが、毎年、少ないながらも反応があり、
意外と、「嫁はんのバイト先の同僚の、女子高生の娘さん」が実は楽しみに
してくれていたり、昨年「じゃあうちも」と姉一家が作ってくれたCDの中の、
姪(いま大学生)の選曲してくれた曲に衝撃を受け、それがそのまま、今年の
プレイバックのトリを飾る予定だったり、いろんな方がブログに感想書いて
下さったり、楽しみが広がってきてます。

つーわけで今年も作りますので皆さんよろしく!

曲目とレビューは近日中にアップします。
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Playback 2010 Review
2010/12/26(Sun)
みなさん、押し迫って参りましたが、年末はいかがお過ごしでしょうか。
私は飛び石の金曜を休みにし、4連休を自宅で過ごしております。

その年その年、「うわあと思った」曲を自薦してアルバム化し、数少ない
知り合いにCD-Rを押し付ける、このプレイバックシリーズも、
今年でめでたく5枚目となりました。

聴いて頂ける方は、コメントとかで連絡頂ければ、お送りします。

去年までで、何らかのコメントとか、頂いた方には、例年通り、
黙って送りつけようと思います。

例年、誰に送ったか、きっちり覚えていないため、もし聴いて頂ける方で
「届いてないやんけ」というかたはご一報を!第1便は29日(水)着予定です。


それでは簡単にレビューを!良い年末を!



1.RCサクセション「メッセージ」

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去年の清志郎の死で、今年の前半は正直、音楽がほとんど耳に入ってこなかった。
もう音楽聞くのを止めようかとすら思ったほど、個人的には重たいことだったのである。
でもそんな悲しい気持ちを吹っ飛ばすような曲に、夏以降、立て続けに出会い、なんとか
立ち直れました。音楽で受けたダメージは、いつも音楽で立ち直るのは不思議だ。

フォーク・トリオ時代のアルバム「ハード・フォーク・サクセション」から、この短いながらも
シニカルで純粋な1曲をオープニング・アクトで。今でも「一生懸命歌っている」
後輩たちの為に、今一度、キヨシローに歌ってもらおう。



2.フジファブリック「夜明けのBEAT」

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故人が遺した曲というのは、それだけで何だか重たくなるのだが、急逝した志村の
この疾走感は一体なんなんだ。。図らずも彼が参加した最後のアルバムと
なってしまった「MUSIC]から。超タイトなドラミング(東京事変の人らしい)もナイス。


3.斉藤和義「ずっと好きだった」

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私も厄年を前にして、我ながら「年取ったなあ」と思うことしばしばだが、
今年最も「年取ったなあ」と思ってしまった事は、この曲を聴いて「いいなあ」と
思ったことかもしれない。同窓会で久しぶりに会った美人のクラスメートにときめく
という、ロックでもフォークでもなんでもない、鼻の下伸ばしたおっさんが、風呂の
中でこいた屁のような歌詞に、あらぬ妄想を掻き立てられてしまう自分が情けなく
もあり、そういうユルい市場が確実に一定数存在する、この日本と言う国の
幼児化を憂いてみたり。マーケティングの上で書いた歌詞なら大した策士である。



4.少女時代「GENIE」
4_R.jpg

この少女時代やKARAなどK-POPが席巻した本年。07年から活動してた
(らしい)少女時代が、満を持して日本攻略の第1弾でリリースしたのがこの曲。
世界規模の音楽マーケットで商いをするユニバーサルから出ているだけあって、
その作りこみのクオリティたるや、かつてコリアンポップと言えば、李博士の
ポンチャック・ディスコを思い浮かべる世代の私からすれば、隔世の感がある。
楽曲がなんとなくカイリー・ミノーグっぽくて、洋楽っぽくするぞ、ていう志が
垣間見えますなあ、と余裕をみせるのに、ちょっと頬が引きつる位のハイクオリ
ティで、正直、びびった。
ただ、ひとつだけ日本のマーケットを読み誤ってるなあ、と思ったのは、伝統的に
日本では、完璧な美人ってかえって逆に万人受けせず、どちらかというと、どこか
に欠点があって、それが「愛嬌」としてプラスに作用する顔の方が「受け」がいい、
という点である。このサイボーグ美人みたいな、南鮮の喜び組集団は、日本で一体
どこまで通用するのだろうか、といらん心配をしたりしながら、完璧なダンスの
太ももをyoutubeでじっとりと眺めるのが、斜陽国日本の、正しい40代男子の姿と
言えよう。



5.ゆらゆら帝国「アーモンドのチョコレート」

5_R.jpg


もう、ひとむかしもふたむかしも前の話だが、ロックバンドをやっているヤカラ
といえばもう、なにを考えているのかわからない「あっちの世界」の人たちで、
親戚一同の鼻つまみ者、だけどその分いかがわしく歪んだ、一般人は出しえない、
抗しがたい魅力をもったキャラがうようよいたものだが、昨今ではやたらと
滅菌洗浄され、人畜無害で小ぎれいな「いい人」たちが多い。
だから僕も初めてゆらゆら帝国の写真を見たとき、
「ああ、この人たちが60年代の伝説のロックバンド、「外道」か・・・」
と勘違いした。それくらい、「今の人」らしからぬ異人っぷりを発散していたのだ。
ある意味、人間の動物的な衝動を素直な形でサウンドにしたサイケデリック・
ロックに僕は夢中になり、ある時期モスト・フェイバリット・ミュージシャンだった。

そんなゆらゆら帝国が今年、解散した。聞けば「ゆらゆら帝国でやれることは
全てやりきり、完成してしまった」からだそうだ。未完成な人間の、その
未完成っぷりが重要なエッセンスであるロックンロールバンドにとって、解散する理由に
正解があるとすれば、○をつけざるを得ない解散理由ではなかろうか。
ゆらゆら帝国。最後の最後まで、かっこ良すぎるロックバンドである。

この曲は’99年のセカンドアルバム、「ミーのカー」より。前衛的な曲が多いゆら帝の
レパートリーの中では、比較的聴きやすい曲。当時気に入ってよく聞いてました。
この曲を聴くと、ipodのトランスミッターで聞きながら営業車で走っていた、
愛知県刈谷・安城方面へ向かう国道23号線の、田んぼと工場しかない、愛知県独特の
単調な景色を思い出す。



6.The ting tings 「Great DJ」

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ロクに調べもせずに失礼千万だが、おそらくこの曲は、ものすごくいい加減な
歌詞なような気がする。演奏もかなり適当だ。しかしながらこの曲を何回も
リピートして聞いてしまうのは、その得体の知れないポップさ加減、というか、
日本人のような、割と情緒に縛られがちな人間性の国からは、まず生まれて
こないであろう、むき出しの「POP」そのものみたいなもんを感じてしまうから
である。理解できないけど不思議と魅かれてしまう。子供の頃、実家のタンス
の上にあったガラスケース入りのフランス人形のような。
しかしもう、数年前の曲である。このキャッチアップの遅さがすなわち40才
という年齢かと思うとげんなりするも、聞いたのが今年なので、2010年版に
収録するのをお許し頂きたいのであった。



7.JUJU 「Hello,Again~むかしからある場所」

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90年代のMy Little Loverのヒット曲を、ソニーのデジカメCM用に
JUJUがリテイク。ここんところ最もアブラが乗っているシンガーだけに、
料理のうまさはハンパない。

しかしながら、元来この曲の最も注目すべきところは、「ツーセンテンス以上、
歌詞の意味が続かない不気味さ」である。フレーズ単位、センテンス単位では
気を引くコトバがちりばめられているのだが、トータルで何を歌いたい曲なのか、
初めて聴いて以来15年以上たつが、未だに分らない。途中どこから聴いても
インスタントな「切なさ」に感動できる、究極の「コマーシャル(商業用)・ソング」
である。しかもその曲をリサイクル使用しなければヒットにつながらない、今日の音楽
シーンの末期症状ぶりを表す上でも、象徴的な1曲。



8.フラワーカンパニーズ「深夜高速(2009)」

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フラカンは昔から知ってはいたが正直嫌いだった。はっきり言ってダサいからだ。
この「深夜高速」を初めてラジオで聴いた時も、出だし、同じ感触だった。
40越えて何が「青春ごっこ今も続けながら旅の途中」だよ。四畳半フォークか。
そしてサビの「生きててよかった、生きててよかった」に辟易する。いい加減に
してくれ、なんだこの薄っぺらい人生賛歌は・・・しかし、歌詞の続きで凍り付く。

「そんな夜を探してる」

そう、彼らは40過ぎても「生きててよかった」と思える夜を探して走っている。
みんな、手前しか照らさないヘッドライトを頼りに、さえない自分の人生を
よたよたと走っているのだ。つまり、つまり、・・・自分と一緒じゃないか。
そう気付いて後、私は疲れきったサラリーマンで満員の、地下鉄の電車内で、滂沱の涙を
流してしまっていたのでした。
本ブログでも繰り返し書いているが、ロックに深みを与えるのは、通低奏音としての
「疲労感」、そして確かな現状認識に根ざした希望である。やみくもに元気なやつは
信用できない。

この曲は伊集院光が推薦して、自分のラジオ番組で紹介したことで有名になり、
「深夜高速-生きてて良かったの集い」という、複数のミュージシャンが
全て「深夜高速」をカバーするという、異色のコンピ盤まで発売された。
良いカバーも多いが、本人たちのリテイクがやはり唯一無二である。



9.秦基博「アイ」

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想像を超える純粋さや美しさに遭遇すると、図らずも涙が出てしまうものだが、
今年出会った曲では、この曲がそうだった。聴いているだけで部屋の中に暖かい
光が満ちていくような錯覚、神に召されるような至福感。
こんな歌声で、聖書の世界とかを教えられ、そのままその神だけを信じて
死んでいけたら、すごく幸せだろうなあと思ったりもする。
まあ、現代でそんなことは有り得ないのだが。
神が人間に与え給うた最高の楽器は「歌うこと」だと思うが、そういう意味で
秦基博は、最高の楽器を持っているミュージシャンである。



10.神聖かまってちゃん「ロックンロールは鳴り止まないっ」

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これだけ閉塞感に満ちたこの国で、どうして新しいロックンロールが生まれないのか
と思っていたら、それは取り越し苦労で、こんな形で最新型のロックが現れた。
ネットでは、かまってちゃんがロックなのか、そうでないかが議論されていたが
ロックじゃないという奴は、自分の中に、共鳴できるロックの初期衝動を
おそらくは持ち合わせていない、ビニール人形のような人間なのだろう。
かつて書いたことがあるが、ロックとは、ニキビのつぶれる瞬間を
音で表現したものだ。方法論は副次的なものであるはずだが、商業的な
尺度によるフィルタにより、結果的にその衝動性はスポイルされがちである。
そうやって大人たちにもてあそばれているうちに、ロックはロックですらなくなってしまった。

かまってちゃんは、今まで誰も試さなかったベクトルからロックンロールを放射してきた
新時代の、というか2010年型のニキビの破裂である。スタイルにこだわらず
グツグツしたものをネットから放射してきたかまってちゃんに、最大限のエールを
おくりつつ、2010年のシメとしたい。


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Playback 2009 Review
2009/12/18(Fri)
やっとこさ、プレイバック2009が出来て参りました。
昨年にならって、レビューを書いてみたいと思います。




1.ハッチハッチェルバンド 「ホープマイシガレット」

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ディキシー・ド・ザ・エモンズ、ハウリンハチマを経てハッチハッチェルバンド。
趣味性を通過して、もう音楽の仙人のようになっている感がある人です。ただしメジャーには
居てません。インディーズでのリリースによるCDブックレット「クダラナの友3月号」より。
旅芸人の一座に村の酒場で一杯おごったら、よろこんで即興で一曲演奏してもらったような。
そんな音楽の楽しさに満ち満ちているこの曲で、にぎやかにオープニングを飾ります。



2.スチャダラパー 「GET UP AND DANCE」

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スチャダラパー、08年末のコラボアルバム「CAN YOU COLLABORATE?」
より。もう書ききれんくらいのラップミュージシャンが大挙して参加。
日本語のラップって、かつて近田春夫が「おもちゃの水鉄砲を振り回すような」と
表現したような、必要以上に背伸びして不良を気取るライムか、逆にやたら説教くさい、
居酒屋のトイレに貼ってあるような人生訓(「親兄弟を大切にしろ」とか)の
どちらかがやたら多く、要は「実は歌う事がない」ことを正直に認めた上での
開き直りが無い、往生際の悪い連中が多い。こんな事言うと刺されそうだが。

で、スチャダラパーに関してはなんと言うか、鋭利さとか、暴力性とかは無縁で、
説教はこっちが逆にしてやりたくなるくらいのフニャフニャな人たちだけど、
曲は、意味とかスタイルとか、そういった細かい話を超越した、「言語の始まり、
歌の起源」みたいなコトバの混沌がものすごく楽しい。
歌詞、何言ってんだかよくわかりません。でもその現場に居合わせたくなる
エネルギーにあふれた曲。



3.KN 「club_famiy_mart」

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プレイバック2009の隠し玉。
ニコニコ動画で、「ファミリーマートに入店したらテンション上がってきた」
というタイトルで動画がアップされるや、1週間で100万ヒットを記録したという、
伝説のナンバー。ネットで見た人も多いはず。(youtube版はこちら
コルグのElectribe MXというシンセ1台で、おそらくはアマチュアミュージシャン
一人の手により作られた作品。誰もが聞いた事がある、ファミマの入店時の音が、どんどん
トランスしていく快感。アイデアとセンスでこれだけの事ができることに感心。クオリティも
メチャ高いと思います。正直言って今年はパヒュームよりこっちが「うわあ」と思いました。



4.中村中 「部屋掃除」

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09年のシングル「事勿れ主義」のカップリング曲。
情念のイタコのような存在感をドロドロと発し続ける中村中。
カーペンターズのような、マイルドなアコースティックナンバーだが
それでかえって、歌詞の生臭さが際立つ、一種異様な曲。
これだけ情景が燃えたつような歌詞世界を書けるのは当代随一ではなかろうか。
性同一性障害のこととか、そういう興味本位だけで聞くのはもったいない。



5.SUPER BUTTER DOG 「ゆっくりまわっていくようだ」

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今年、惜しまれつつ解散したスーパーバタードッグのベスト盤「SUPER BETTER 
BUTTER DOG」より。個人的に、リアルタイムで経験できなかった(しなかった)事を
ものすごく後悔しているバンドです。初期の名曲であるこの「ゆっくりまわっていくようだ」を、
今後のハナレグミなどでの活躍を期待しつつ、’09年の時点で初めて聴いてしまった己の不明を恥じつつ。



6.JUJU 「明日がくるなら ballad solo version」

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僕も落語を少しかじったから、ほんの少しだけわかるのだけど、
あらかじめ決まった歌詞やセリフに、素直に感情を乗せ、
伝えることが、どれだけ大変なことか。
JUJUのすごいところは、どれだけ情感をこめて歌っても、それに振り回されず、
音程を完璧にコントロールできることだと思う。
そしてこの歌いだしのクオリティ、ハンパではない。ヘッドホンで聴いてて
久しぶりに鳥肌が立った。インタビューをたまたま見たけど、映画の為のこの曲は、いったん
出来たんだけどどうしても納得行かなくて、締め切り直前にほとんど書き直して、今の
形になったんだそうです。才能と、努力=集中力。これはすなわち天才だ。末恐ろしい
シンガーに急成長したと思います。「余命1ヶ月の花嫁」テーマ曲。
カップリングのソロバージョンをプレイバック2009には収録。
よりJUJUのボーカルが堪能できます。



7.RCサクセション 「たとえばこんなラブ・ソング」

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今年、キヨシローが死んだ事は本当に参った出来事だった。涙が止まらなかった。
中学の頃からの、僕にとっての別格のアイドルであっただけに。
このブログでも再三、想いは書き付けて来た。
この日とかこの日とかこの日とか、この日とか。
その死をやっと総括して書いたのはずいぶん経ってからだったっけ。
いろんな人の悼む言葉を拾い集めたこともあった。みんな悲しんでいた。


数多のミュージシャンに接する時、ふと気付くと、彼が僕のスタンダード=基準になっていた。

初期のフォークドゥオ時代のRCより、ヒリヒリした鋭利な感性は存在しているか。
「BLUE」の頃の、ロックバンドとして一番勢いのあるRCより
エネルギッシュで艶やかか。
「ラプソディー」や「指輪をはめたい」のように、胸をかきむしられる
ような叙情性はあるか。
そして多くのファンがそうであるように、自分こそが一番のリスナーであり、彼が自分のことを
分かっていてくれていると思っていた。

清志郎は僕のスタンダードでありつづけたし、そしてこれからも、
自分が死ぬまできっとそうだろう。
とても1曲だけ選ぶようなマネはできなかったのだけど、
歌詞を徹底的に推敲していた彼の、「だけど言葉で何が言える?」という歌詞を
かみしめてみて欲しいと思います。



8.渡辺大和、峯田和伸、岸田繁 「どうしようかな」

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それでも又、新しい年はめぐってくる訳で。そんな性懲りもない未来をむかえうつため、
ハデにぶっ放して終わりたい。そんな最後にぴったりのこの曲。
オリジナルは’70年代の伝説のロックバンド「外道」。20余年の時を経て、
「黒猫チェルシー」の渡辺大和、「銀杏BOYZ」の峯田和伸、「くるり」の岸田繁が
09年の映画「色即ぜねれいしょん」のテーマ曲として録り下ろし。
ぶっきらぼうなロックンロールで、全部ひっくり返してさあコンティニュー。そんな
想いでエンドロールをぐるぐると回したい。



てな感じで、クリスマス頃にはお届けできそうです。
またコメントもらえればうれしいです。
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Playback 2009 Preview
2009/12/13(Sun)
今年もプレイバックの季節がやってきて、おかげさまで5回目を迎えました。
毎年、その年聴いて「うわあと思った」のが選曲基準。
ことしは、収録曲をぐっと絞って、8曲入りです。
昨年同様、ピクチャーレーベル仕様。ちょっとフォントに凝ってみたら
「CRエバンゲリオン」みたいになってしまいました。

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またもや、勝手に送り付けさせて頂きますが、
「わしにも送れや」てな方、もしもいらっしゃったらコメントください。
去年送った方にはまた送ります。いらなくても送ります。
勝手にポストに入ってる「リビング新聞」みたいなもんだと思ってください。

でも、誰かひとりでもいいから、「ん?この曲・・・」と、曲名を確認したり
ネットで検索してみたり、アルバムを手にとってみたり
そんな出会いが増えればうれしいなと思ってます。

レビューは追ってアップ致しまする。

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Now on 〒!
2008/12/22(Mon)
本日、playback2008を、郵便と社内便で発送致しました
もうすぐお手元に届くと思いますので、大掃除の時や帰省の際や、
正座してひざの上に石を乗せられ、一揆の首謀者の名前について
考えをめぐらせている時などにでも、聴いて頂けるとうれしいです

送った先

・はやてさん
・いちまつ
・切腹さん
・ばなさん
・嫁牌歩さん

・449さん
・うーろんさん
・はんにゃ
・フーリン
・ツヴァサ

・ロシアンさん
・えがしら
・平田さん
・姉
・兄

・食パンさん
・嫁はんバイト先の人1
・嫁はんバイト先の人2
・jack

あ、ポールマッカートニーさんの分が足らない。やはり追加せねば。

もしまだ「おまえ何か、わ(た)しに送らんつもりか、なめとんのか」
て方が居られたら、ぜひコメント下さい。
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playback 2008 review (2)
2008/12/13(Sat)
playback 2008のレビュー、後半です。
思いがけない人からもリクエストを頂き、うれしさのあまり
8の字に走り回ったり、背中をヒイラギの木の幹にこすり付けたりしています。
進呈予定が20枚を超えそうなので、CD-Rをもう1パック仕入れて来なければ。
それでは後半戦、いってみよぉー!
 (全裸にJRの制帽のみで「出発進行」のジェスチャーをしながら)




7.湾岸線 / CRAZY KEN BAND

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まるで精密画のようなクオリティでありながら、中年のセックスのようなねちっこい
エネルギーがズズズィーと端から端まで満ちている、スッポンの生き血したたる一曲。
女子は聴いているだけで妊娠するかもしれないので注意。録音クオリティも◎。
’08年のアルバム「ZERO」より。


8.Chick Habit / April March

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フランス人の真似をしてフレンチ・ポップを歌うアメリカ人、エイプリル・マーチさん。
日本語で言ったら「さつきとめい」か。違うか!(「ものいい」の真似で)
・・・ほんとに違う。「うづきとやよい」だ。
'07年公開のタランティーノ監督作「デス・プルーフ」のエンディングで使われてた。
CDが手に入らないので、amazonのマーケットプレイスで注文したら
空輸でカリフォルニアからやってきた。
香港製のセルロイドのオモチャのような、チープで歪んだ輝きを放つポップ・センス。


9.泥の川
10.おやすみ恋人よ / 夜のストレンジャーズ


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私的に’08年ベストの2曲。へこんでいるときに聴いたこともあり
マジで聞きながら泣いてしまった。詳しくはこの日のブログに詳述。
Amazonのカスタマーレビューにも初めて書き込んでしまった。
この曲に共感できる人に、僕は全幅の信頼をおきたい。


11.手をつなごう / 絢香

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女性ボーカルの実力ではかなりいい線行ってる絢香。デビュー時よりかなり
歌唱をコントロールできるようになっていて、勢いを殺さずに味が増すという、
上等の刺身とか、サッと高熱で炒めた中華を食っているような気にさせる曲。


12.にんげんっていいな / ガガガSP

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「日産セレナ」のCMで流れまくった「日本昔ばなし」テーマ曲。
ガガガの面々は恐らく普段と同じ演奏なのだが、彼らの荒削りで
(考え抜いた上での)盲目的なポジティブさに、これだけビタッと
はまる曲もないだろう。名コラボ。
Playback 2008の最後をにぎやかに飾ります。
寄席で言えば追い出し太鼓、映画で言えばエンドロール。
来年みんなにいいことありますように、そんな思いを込めて。
’08年のガガガSP「声に出すと赤っ恥」に収録。



ことしは例年より少なく、12曲。
だけどかえってまとまってるような気がします。
聴いて頂けた方々に、お一人でもかまわないから
思わず曲目とかアーチスト名を、CDケースをひっくり返して
確認したくなるような出会いがあれば、と思ってにんまりしてます。
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