Categoryまんこわと私 1/2

まんこわと私(11 最終回)

No image

客席は満席に近い状態でした。自分のことで精一杯で、どなたが来てくれてはるとか、まったく考える余裕はありませんでした。舞台に上がってからも、緊張で誰が何処にいてはるとか、確認する余裕はもちろん全くなかったのですが、あとで挨拶させてもらったり、声かけてもらったりした人を勘定すると、社会人落語の演者と、そのファンの方々、落語大学の先輩後輩、会社関連の人、軽く20人を超えてて、自分でもびびりました。2つ前...

  •  3
  •  0

まんこわと私(10)

No image

2013年10月19日 土曜日。私は口の中が乾いてしょうがありませんでした。いよいよ、この半年準備してきた「饅頭怖い」をリリースする時がやってきました。池田の駅前に集合し、会場入りするくらいまではまだマシでしたが、最初の方の演者さんが着替え始めた頃から、私の緊張は尋常ではないくらい高まってきました。カミングアウトしておきたいことがひとつあります。今年の1月に、十数年ぶりに、落語を菊名でやらせてもら...

  •  0
  •  0

まんこわと私(9)

No image

私はネタ帳をevernoteで書いており、ファイル毎のデータが表示されるのですが、それでまず比べてみると、・元住吉はらはら寄席Ver.(約18分)  文字数 6,348・池田予選Ver.(約9.5分)         文字数 3,778結果的に、文字数にして約40%減となるまで絞る必要があった訳です。ただただセンテンスを減らした訳ではなくて、私は今回、(今数えてみると)自分で考えたギャグ、くすぐりを全部で21箇所、全体にばら...

  •  0
  •  0

まんこわと私(8)

No image

後から聞くと「どっきり」のつもりで、来舞さんはわざと伏せて、突然会場に現れたのでした。あーびっくりした。あーびっくりした。目をまん丸に見開きたい所でしたが、こう目が細いと目じりが裂けてしまいます。客席に陣取った来舞さんは「マイクがけっこう音拾うから、小拍子はそっと置く程度でええ」等、具体的なアドバイスを下さいます。その日は、社会人落語の先輩である容旦さん、風林火山さん、小遊さんもお越しになってくれ...

  •  0
  •  0

まんこわと私(7)

No image

さて、いよいよネタをどうしたか、ですが、ベースは落語大学でやっている「饅頭怖い」のネタ帳です。元は桂米朝師匠のネタから来ている筈。このネタは、上方落語では、というか、自分の居た落語大学では、扱いが微妙なネタで、「途中にある怪談っぽい「聴かせる」くだりがあるので、中トリが取れるクラスのネタである」みたいに定義づけされています。(と思ってるのですが思い込みでしょうか?)ただ、これはどう考えても後付けの...

  •  0
  •  0

まんこわと私(6)

No image

次のネタを「饅頭怖い」にする事は、考えに考え抜いて、いくつもの候補から選んだ訳でもなく、ただ単に、大学を卒業して2年目くらいに、一回だけ遊びで覚えてやったことがあることが理由です。なんせ嫁はんにいつも呆れられていますが、僕は恐ろしくネタ覚えが悪いので、少しでも記憶が断片で残っていればなあ、とすがるような気持ちで漠然と「じゃあ次はまんこわにすっかなあ」という感じで選びました。まあ格好つけてもしょうが...

  •  0
  •  0

まんこわと私(5)

No image

まんこわの話に入る前に、ちょっと脱線。社会人落語の世界に飛び込むため、私は東京単身赴任/名古屋在住という二重生活を活かし、もう、全国の社会人落語を徹底的にベンチマークしてやろうと考え、ありとあらゆる寄席に顔を出し、打ち上げに参加しミクシィでマイミク申請し、と、知り合いを増やしに増やしました。お知り合いになった方々は本当にかけがえのない、私の大先輩でありますし、これからも末永くお付き合いさせて頂きた...

  •  0
  •  0

まんこわと私(4)

No image

1994年初旬の卒業公演で「阿弥陀池」を演り、「面白かった」という評価を受けて卒業し、卒業したその年に、何度か関大前などでその阿弥陀池をやった時は引退公演以上に大ウケ・・・と、「阿弥陀池」は長い間、自分自身の心の拠り所でした。なので、てまり姐さんから「ネタは何する」と聞かれた時、他に選択肢はありませんでした。まあ、5ヶ月あるし、なんとかなるだろう・・・この「なんとかなるだろう」が、全く何ともならな...

  •  0
  •  0

まんこわと私(3)

No image

2012年8月26日。菊名の寄席、2回目を観に行きました。関大亭笑鬼「ちりとてちん」浪漫亭来舞「恐妻」若木家元翁「阿武松」-その時は良く知らなかったのだが、元翁さんという方は 関東の社会人落語ではえらい重鎮らしい。そんな人をさらっと 呼んでくる席亭のてまりさんのお陰で、この全5回の菊名寄席で、 私は春木さん、舞歌さん、小遊さん、無眠さん、傳右衛門さんといった 今でもお付き合いさせて頂いている方々と...

  •  0
  •  0

まんこわと私(2)

No image

2012年6月23日、土曜。浦安から若干遠いなあと思いながら(当時はまだそんな事を思っていた)、私はメトロと東横線を乗り継ぎ、菊名地区センターに向かいました。懐かしい来舞さん、そして大先輩の笑鬼さんにお会いできたのは嬉しかったのですが、開演まで、まだ私は斜に構えていました。社会人落語なんて。どうせ年寄りの冷や水だろう。でも寄席が始まってすぐ、そんな気持ちは微塵も無くなりました。当時のブログから転載...

  •  0
  •  0