playback2012 review
2012/12/31(Mon)
(このエントリーは年内、トップに掲載します)

今年もその年聞いて「うわあ」と思った曲を拾い集め、円盤に焼き付けました。
聴いていただけたら幸いです。会社の人には定時後配ります。遠方の方は23日発送します。
菊名関連の方には明日手渡し致します。
「俺も聴いたるから持ってこいや」て方、ご連絡ください。若干余分作ってあります。
それではレビューを。




1.ラップ~月経前症候群ヴァージョン~ 日本マドンナ

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プレイバック2012のオープニング・アクト。茶の間のテレビで突然、セックスシーンが始まったときのような気まずさを聴いている人間に覚えさせるが、ドラムとボーカルだけの構成で、原始人のようなエネルギーを放射する。いまや、女性の生理位からしか、エネルギーを感じることができないこっちが麻痺してるのか?あわててステレオの音量を下げずに聴いて頂きたい、あっと言う間に終わるから。たいまつの明かりとドラムセットだけで演奏しているイメージ。



2.プラネットマジック N’夙川BOYS

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2011年メジャーデビューした、このN’夙川BOYSが、日本が世界に誇るポップ・アイコンだと信じて疑いません。ポップでハッピーでペラッペラで、ちょっと切なくてかなりバカで。曲ごとに担当楽器を取り替える軽さ、なにより楽曲がキラキラしてて、音楽をやる楽しさに満ちている。タイコ叩いたら音が出た。ギターかき鳴らしたら音が出た。何だこのケーブル、え?つなぐの?わっデカい音が出たぞ。オーイエー、俺たちバンドを始めたんだ。歌詞も訳わからんけどいい感じになってきた。ちょっと聴いてよ、1,2,3,4!そんな感じで楽しんでほしい。2011年のメジャーデビューミニアルバム「PLANET MAGIC」に収録。佐久間正英プロデュース(!)。



3.I Wanna Be A Rock Star 七尾旅人

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いつの世にも、吟遊詩人みたいな人種が一定数存在する。生産性はおそろしく低いが、ギターをつまびき歌を歌わせたら、人の心を捉えて話さない。この七尾旅人もそのひとり。まず名前からして旅人、昔から旅人なんて、ろくでなしの代名詞だ。この曲もアイワナビーアロックスター、私はロックスターになりたいです。ええ年こいて何を言うているのか。歌いだしはこうだ。「会社に辞表を叩きつけ 女の格好で帰宅して・・・」タビトくん。ちょっとそこに座りなさい。どうしてアンタはいつまでもそうなの。小一時間説教してやりたくなるが、聴いてるうちに、そうだよな、ロックスターかっこいいよな、俺もロックスターになりてえよ、と世界に浸ってしまう。全くとんでもない野郎である。そして腹の立つことに、この手の男が、女にモテる。これはもう紀元前から動かしがたい事実である。



4.愛の標識 クリープハイプ

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クリープハイプを聴いていると、まず、早く声変わりしろよと思う。なよなよしていてちょっと頼りないけど、明治の文士みたいな内省的な歌詞も書けるなかなか面白い人物である。草食系的な儚さとロックンロールの疾走感がギリギリのところで両立している、まあ言うならば、2012年のサブカル寄りのロックリスナーが好んで聴くタイプのバンドである。だから大好きです、クリープハイプ。そのうち才能が枯渇してヤクに手を出しそうなタイプなんで、少し将来が心配だが、そののた打ち回る様がいち音楽ファンとしてはたまりません。早く煮詰まってほしいと思います。2012年のデビューアルバム「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」に収録。



5.Basuku 李博士(イ・パクサ)

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過去の政治家があえてあいまいなままにしていた尖閣、竹島の諸問題。所詮、陣取り合戦なのでエゴむき出しになるのは当たり前なんだけれども、嘘や詭弁を弄してそれを全力で正当化しようとする、なんてひどい国だ。私も中国韓国に対してかなりムカついたし今でも日本の領土だと信じて疑わないが、それはそれとして、歴史的に見てスペインもポルトガルもアメリカもロシアも中東も、そして日本も過去、似たり寄ったりのえげつないことをあちこちでやっている訳で、被害者ヅラの及び腰でコトにあたるのはやめ、正面切って諸外国に抗して行かねばならんと思う。
件の韓国は、保護政策と財閥集中の経済施策で金融危機から見事再生し、いまやアジアの大国だが、文化面でも積極的に国策でK-POPを輸出、結果として大もうけ。ただしかし、やっぱ西洋を横にらみにした付け焼刃文化でいまひとつ面白みが無い。僕も少女時代のデビュー時はときめいたがもう飽きた。やっぱり韓国オリジナルのポンチャックが面白い。ポンチャックは安物のシンセサイザー一丁でヒット曲のメドレーを歌いまくる韓国独自の文化で、今では韓国でもそうとうダサい代物として扱われてるようだが、第一人者のイ・パクサの放つエネルギーはオリジナリティーにあふれている。もっとポンチャック輸出すりゃええのに。原曲は日本のアレ。ファンらしい嫁牌歩さんが狂喜するのか髪をかきむしるのか、楽しみではある。



6.つけまつける きゃりーぱみゅぱみゅ

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斜陽国ニッポンの残り少ない輸出コンテンツ、kawaii。最右翼にのし上がったきゃりーぱみゅぱみゅの今年のヒット曲は、当代随一のサウンドメーカー、中野ヤスタカプロデュースだけあって、極上のポップチューンに仕上がってます。ヘッドホンとかステレオでちゃんと聴くと、音が相当分厚く立体的で、これでもかというくらいきらびやか。「同じ空がどう見えるかは 心の覚悟しだいだから」ってなドキリとする歌詞もちりばめられており、聴いててええ具合に振り回される。
それにしても今回、イ・パクサときゃりーぱみゅぱみゅを並べてみたが、曲の切り替わりのところが面白いです。まるでテポドンの発射スイッチを押したら、なぜか日本の最新のアトラクション施設がフル電飾でぐるぐる動き出したみたいな錯覚。半島の皆さん、すみません。



7.ファイト! 竹原ピストル

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竹原ピストルとの出会いは、ダウンタウン松本仁志監督作の映画「さや侍」。記者会見で松本が、「(竹原のような)才能のある人間が認められないと・・・」と珍しく言葉を詰まらせる場面を、偶然Youtubeで見たのがきっかけ。オリジナル作も素晴らしいが、この中島みゆきの名曲のカバーがすさまじく良い。1小節づつ切り取って綴っていく様々な凄まじき人生、そして川を遡る魚になぞらえ、全ての頑張っている人に捧げられる「ファイト!」のエール。通奏低音としての疲労感、そして其処から立ち上がるためのエネルギーの放射。世界が明るく楽しいだけだったら、きっとこの世に「歌」なんて必要なかっただろう。



8.満月に吠えろ チャットモンチー

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チャットモンチーは昔からファンで、橋本のボーカルと女性特有の繊細な歌詞、それに反して歪みまくったテレキャスターのサウンド、そしてけして上手じゃないんだけど妙に生々しくてエモーショナルな高橋のドラムプレイが大好きだった。「親知らず」で何度泣いたことだろう。そんなこんなでチャットモンチーは、僕のモストフェイバリットミュージシャンのひとつだったのだが、なんと2011年にドラムの高橋が脱退してしまった。ただでさえここ数年はぱっとしない作品が続いていて心配していた矢先のことだった。薄情にも僕はその時、チャットモンチーはもうダメだと思った。橋本の心まで折れてしまうんじゃないかと思ったのだ。ところがそんな心配は杞憂だった。なんとベースの福岡がドラムに転向。2ピースバンドとして甦ったのだ。数年ぶりのこのシングル「満月に吠えろ」では、何より、一時期元気が無かった橋本のボーカルに力がみなぎっている。修羅場を乗り越えた人間は力強い。「転がる石になれ」の歌詞が輝いている。



9.Freedom N’夙川BOYS

この1年そして新しい1年に思いをはせながら、夙川ボーイズに再度登場してもらおう。シンプルすぎる歌詞と演奏。それがかえって新鮮。女性ボーカル、リンダdadaのユニゾンも何げに気持ちいい。短編映画のエンドロールのように、この1年の走馬灯をぐるぐる回し、「何だって出来る気がしてる でっかいでっかい夢を見よう!」の歌詞に根拠のないエネルギーをケツからぶっ刺されて終わりとしよう。2013年もがんばろっと。

 
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