Playback2013 Review
2013/12/31(Tue)
(年内、トップに掲載します)


今年で7回目となりました、「その年聴いて『うわあと思った』曲を集めCDにレーザーで焼き付ける」作業、性懲りもなく今年もやりました。正直、分母というか、聴く総曲数が以前に比べかなり減ってて、毎年、もうやめようかなと思うのですが、そのくせ毎年、「こ!この曲はみんなに聴いてほしいなあ!」と震える曲が必ず出てくるのもまた事実であり。まあできるところまで続けてみたいと思います。

それでは簡単にレビューを。



1.林家染丸社中 「だんじり 二上がり」

上方寄席囃子 出囃子大全集_R

今年の1月から、学生時代やっていた落語を約20年振りに再始動させ、社会人落語によちよちと、つかまり立ちで参加し始めました。くわしくは拙ブログ「まんこわと私」にて。使わせてもらっている出囃子の「だんじり」を、オープニングで象徴的に。ちなみに「二上がり」てのは、三味線の調弦の一種で「派手、陽気、田舎風といった気分を表すのに適している」そうであります。オウイエー。派手に陽気に始めようぜ。


2.きゃりーぱみゅぱみゅ 「にんじゃりばんばん」

にんじゃりばんばん - Single_R

当代随一のポップアイコンのきゃりー+ガイジンが大好きなNINJA。この2つが、オリエンタル風味な中野ヤスタカチューンで組み合わされて悪い結果になるはずない。日本に残った数少ない輸出コンテンツ「kawaii」を最高の組み合わせでパッケージした、ワーナー・ミュージックの世界戦略ナンバー。


3.クリープハイプ 「社会の窓」

吹き零れる程のI、哀、愛 1_R

国内ロックバンドでは最注目株のクリープハイプ。神経細胞が剥き出しになったかのような繊細さから生まれた、自虐と気付きに満ちた攻撃的な歌詞とハイトーンボーカルが聴くものに突き刺さる。あ、個人的な話で恐縮ですがこの曲、10月の「社会人落語日本一決定戦」出場の時の個人的なテーマ曲でした。この曲ヘッドホンで聴いて毎日震えたり飛び出したりしてました。「…余計な御世話だよ」に連なる歌詞の部分は、21世紀の最新型の言い立て(立て弁)であるとも言えるソリッドさ。この曲は是非歌詞を見ながら聴いて欲しい。


4.大橋トリオ 「ラブリー」

fake book III_R

大橋トリオはカバーアルバムを何枚か出していて、どれもこれも秀逸なのだが、特に好きな小沢健二の「ラブリー」のカバーを。いまいち実力のないミュージシャンがヒット曲のボサノバカバーをやってお茶濁すのとは一線を画するクオリティ。こんなん部屋でかかってたらもう、カラダでも連帯保証人のハンコでも、何でも許しそうになりますな。


5.ねごと 「sharp # (tofubeats remix)」

University of Remix_R

この曲はソニーのヘッドホンのCMで使われてて、リミックス前の曲のいいところ(キュッと切ないところと疾走感)をうまく増幅してるなあと感心した。tofubeatsさんはほんとスゴイ奴だと思う。オノマトペ以下の短さに分割・再構築されたイントロを最初聞いたときは、てっきりCDプレイヤーがぶっ壊れたのかと思ったけど。


6.Rianna  「Take A Bow」

Whats Up_ RB Greatest Hits! III -For Cryin- [Disc 1]_R

車で出張時、サービスエリアで缶コーヒーを飲んでいたら、たまたまFMでかかり、あまりのハイファイ感と鬼ボーカルに感電、すぐさまshazamで曲名をキャッチした曲。毎度思うが洋楽と邦楽の録音クオリティは差が開くばかりである。センスの問題ではなく、予算の差である事は、今年著者の病気のニュースと相まってネットで話題となった、佐久間正英氏のブログを是非一読頂きたい(本件のニュースソースは同僚のI氏です。いつも情報ありがとう)。



7.岡村靖幸 「BU-SHAKA LOOP Full Ver.」

あの「岡村ちゃん」である。氏のHPで動画が見れるので是非見て欲しい。なんちゅうかもう、この人は才能のカタマリなんであるが、うまくアウトプットできなくて何回もシャブで御用になってるところも含め、常人離れしてるところがもう愛さずにいられない。この曲、歌詞にまったく意味がないのだが、リズム感と音感だけで4分間のループを聴かせる。打ち込みとボーカルだけなのが却って生々しい。HPから曲がフリーダウンロードできます。


8.AKB48 「恋するフォーチュンクッキー」

恋するフォーチュンクッキー [Type A] 1_R

秋元康は稀代の女衒である。うら若い女子を競わせ、馬鹿な男たちから金を根こそぎ巻き上げる。でもこの曲のように「未来はそんなに悪くないよ」とか、疲れてるときにグラッとくる歌詞がちりばめられた、全方位かつ最大公約数狙いの佳曲もあり、ますますもって油断が出来ない。いろんな企業の人がこの曲で踊る映像がYoutubeで見られるが、それがまた良くて、サマンサタバサ版はある意味、AVよりエロい…のはまあ置いといて、人生捨てたもんじゃないよね、の歌詞にイージーにシンクロし、涙すらしてしまう。ベタはここまで徹底的にやってこそ意味があるのだと思い知らされる。こうやって日本は引き続き、デブの黒渕メガネのおっさんの手中に落ちたままなのである。


9.踊ろうマチルダ 「箒川を渡って」

箒川を渡って_R

バンドネオン一丁で歌うこの曲の、スモーキーなボーカルに心を鷲掴みにされる。「もううんざりしたのさ この土地には」と歌うのとは裏腹に、この曲の根底に流れるのは強烈な郷愁である。紅白歌合戦で披露して多くの日本人が涙するのは「あまちゃんのテーマ」ではなく、この曲だと信じて疑わない。音源が無いのでyoutubeからリッピングした(のですが、良く調べたらitunesから買えるようになってた)TVドラマ「とんび」エンディング。


10. T字路s 「これさえあれば」

これさえあれば_R

大阪・池田の大会後、この曲をTwitterから皆さんに紹介し、「泣けた」と多くの賛同を頂いた。「これさえあれば」と思えるものがあれば人間やっていける。今年、落語を再びやり始めて大会にも出れて、この曲がホントに胸に響きます。ぜひ多くの人に聴いてほしい佳曲。海外メディアが 「彼女の驚くべき声は生まれ持ったものなのか、それとも200ガロンのウイスキーを飲み2000ケースのタバコを吸ったのか」と評したブルーズで、今年の幕を引こう。

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