「ヘルタースケルター」

「ヘルタースケルター」を観てきた。
もう、蜷川実花に、サブカル界で重要なコミック作品の映画化を任せるのは止めたらどうか。
前作の「さくらん」も、本作も、原作コミックのファンなので、期待と不安を持って観たのだが、
はっきり言おう、ビジュアルのセンスはあっても主演女優の演技を引き出す監督術は持ち合わせ
ていない。演技指導もできていない。蜷川実花は美術監督くらいにしといたほうがいい。
でもビジュアルにこだわる割には、作品の要である、りりこの整形が崩れた時のアザの造形が
えらい適当。特殊メイクでもっと演出できただろう。
演出と脚本もダサい。意味の無い長尺の多様が多く冗長。ダレ場多い。
救いは脇を固める桃井かおり、寺島しのぶ、新井浩文の3人がハマってたこと。沢尻エリカが
体当たり演技だなんだとテレビで騒いでいたが、一番えげつない体当たり演技をさせられてたのは
寺島しのぶである。なんか苦労が報われない気がするが。
そしてエリカ様。どうなんでしょう。もうちょっと何とかなったんちゃうかなあと残念。
乳首出してる割には鳥肌立ってたし。演技もパッチギのときはもっと良かった気がするんだけど。
みんな文句つけなかったんじゃないのかなという気がする。
セックスシーンも物足りなかった。これだけ性に関するものが溢れてるのに、ただ単に
「映画で沢尻エリカがセックスしてる」だけではもう、誰も驚かないのである。
だからこそ演技、演出が必要なのだけど、迫ってくるものは希薄だった。

あーあ。もう手に入らないとっておきの食材を、たまたま家に来た自称腕利きシェフの女に
変な創作料理にされ、素材の味を生かしていない上にあまりうまくなかった時のような
がっかり感です。岡崎京子の新作、出ないかな。無理なのかな。

(岡崎京子は96年に轢き逃げ事故に逢い、以来ずっとリハビリ生活を余儀なくされている)

Comments 2

舞歌  
信用する

なんかわからんけど、まめぞうさんの感想というか見抜く感性とか、すごい信用してるねんなあ。
見たような気分になった。期待から見たいと思っていたけど、違う意味、確認の意味で見たくなった。
しかし鳥肌って画面に見えるもんなのね?!

2012/08/05 (Sun) 01:15 | EDIT | REPLY |   
まめぞう  

舞歌姐さん

信用して頂いて光栄です。一応「信用できる男ベスト40億」にはランクインしてます。
鳥肌は立ってたような気がします。40超えるとさすがにそこばっかり見てないってことですな。大人やわ~。

2012/08/05 (Sun) 21:46 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply