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まんこわと私(10)
2013/11/02(Sat)
2013年10月19日 土曜日。
私は口の中が乾いてしょうがありませんでした。

いよいよ、この半年準備してきた「饅頭怖い」をリリースする
時がやってきました。池田の駅前に集合し、会場入りするくらい
まではまだマシでしたが、最初の方の演者さんが着替え始めた頃から、
私の緊張は尋常ではないくらい高まってきました。

カミングアウトしておきたいことがひとつあります。
今年の1月に、十数年ぶりに、落語を菊名でやらせてもらった時、
緊張で口の中がカラカラになり、舌がもつれて全く喋れなくなり
その事でパニックになって、完全に我を失ってしまった苦い経験をして
いましたので、実は私はそれ以来、「あがり症対策」をネットで調べ、
アメリカ製のスマートドラッグ「インデラル」をネット通販で買い、
舞台前に飲むようにしています。ドラッグといってもヤバいヤクとか
ではなくて、心拍数の増加を抑える高血圧の薬の一種で、あがり症対策と
しては割とポピュラーなもののようです。
初めて服用した時は冬だったので、それこそ手足が冷たくなるくらい
血の気が引いてドキドキもせず、こりゃあいいやと使っています。
この事はできれば秘密にしたかったのですが、もしこれを読まれた方で
あがり症で悩まれてる方が居られたら救いになるかもしれないと思い、
カミングアウトした次第です。

話が横道にそれましたが、今回、池田の大会も、当然わたしはポケットに
インデラルを忍ばせ、こっそり飲んでました。ところが今回、薬の効き目を上回る
緊張が私を支配しているのか、全く効く気配がありません。それどころか
頭に血が上って降りてこず、軽くめまいまでし始めました。しょうがないので
追加で解熱剤まで飲んで、やっと血の気が引いてきました。
早死にするとしたら、たぶん私は、出番前に脳溢血で死ぬと思います。

もう本当に極限状態でした。体調が悪いといって棄権しようかと真剣に
考えました。その点、同会場の微笑亭さん太さんなんかは、もう余裕で、「あれが
ガラモンだよ」と教えてくれたり、ネタを繰っている某演者に「一之輔
のネタですよね」と一番聞いたらあかんぽい事を質問しています。なんで
こんな、ある意味プロよりプロの噺家である方と同じ舞台なのか。やっぱり
俺は家でエロ動画でも観てれば良かったのかも・・・

でも出番直前、頭の中をざーざースクロールしていたネタ帳や自戒、煩悶、注意事項、
いろんな方からの激励のセリフ、頂いたメールの文章、「まあ出れただけよしとせい」
と現実的なセリフで励ましてくれた嫁はん、賛助に行った時、一番面白いと思ってたところで
思いっきり素の顔で見ていた老人、などの走馬灯がスーッと終演し、真空になりました。
いつの間にか「にげる」のコマンドは無くなり、選べるコマンドは「まんこわ」だけになっていました。
私は心の弾倉に、震える手で弾帯をセットしました。21箇所オリジナルの弾丸が
混ざった、9分30秒連射できる弾帯を。

おい、まめぞう。おまえの なけなしの ゆうきを つかうときが きたようだぞ。

テレビゲーム「mother」の名セリフが頭をよぎったころ、出囃子が鳴りました。


ロックンロール。ぶっ放せ、俺。  (最終回につづく)

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